ということで,F1 GPにおいては「スポーツとしてのF1」と「興行 or ビジネスとしてのF1」とは比較的はっきりと区別されています.組織的にもFIA MotorsportsとFormula One Holdings (および関連するグループ会社)は別物でありまして,競技面での権限を持つのはFIA側のみでFOHは口出ししか出来ません.逆にTV放映権をはじめとする商業面をコントロールするのがFOH.昔々,ブラバムにいたバーニー・エクレストン率いるコンストラクター団体のFOCAがFISA (現FIA Motorsports)に対して叛旗を翻したFISA-FOCA問題の名残ですな.
FIA競技運営団と、主催者は別個の関係にある。したがって、富士スピードウェイ側が公式コメントとして「(悪天候下での進行には)我々は関知していない」と言い切る事はできる。
[スコアカード-Formula One] 悲劇は避けられたが……、"改善"は避けられない。 - goo スポーツ:NumberWeb - by 今宮純
これを踏まえて.富士での日本GPに関して「決勝レースがあの霧でも中止にならなかったのは,トヨタや富士スピードウェイの商業主義が原因」という批判がありました.しかし,決勝レースを予定通り行うか中止するかというのはあくまでFIA側の判断です.レギュレーション上レースが成立しなければチケットの払い戻しなどがあるので,富士スピードウェイとしても開催されないよりはされた方がいいのは当たり前ですが,富士スピードウェイはその決定には関われません.つまり,決勝レースを決行した点で批判されるべきなのは,商業主義どうこうではなく,富士の天候を読み誤ったFIA競技運営団の方です.
今回の日本GPはサーキットの外でも中でもいろいろと大混乱だったわけだけど,批判すべき相手を間違ってはいけないと思うので一応書いてみました.